脳神経外科

脳神経外科について ~Time is Brain~

脳・脊髄系疾患を、主として外科的な方法で治療を行う脳神経外科は脳神経外傷、脳卒中(脳血管障害)、血管内手術、脳腫瘍、てんかん、不随意運動、脊髄疾患等の多くの専門分野が分化発展してきました。一方、地域医療の現場における脳神経外科医は、「外科医の目と技を持った神経系総合医」として神経系初期治療の役割を担っています。(日本脳神経外科学会 ホームページより)


地域医療における脳神経外科が受け持つ救急疾患について脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、交通外傷が挙げられますが、 「Time is Brain」と呼ばれるように、刻一刻と失われる脳機能を守るべく、我々脳神経外科は迅速で適切な治療ができるようにトレーニングを受けています。

これまでの脳神経外科治療のゴールは、①救命②機能予後向上と少しずつステップアップしてきました。21世紀のゴールは、③予防と④失われた機能の再建につきると思います。当院では、「リハビリテーション」と名の付く病院の通り、脳血管障害に対する予防医療、また後遺症に対して適切な機能回復や維持を目指し、脳疾患の患者様の健康寿命を延ばしていくことを主眼に置いています。

予防医療については、画像診断と検査データから脳卒中高リスク群を選択して、高血圧・糖尿病・脂質異常症等のリスクコントロールをおこなうことや、必要であれば予防的脳神経外科手術も考慮する必要があります。また認知症の患者さんの中には、慢性硬膜下血腫や特発性正常圧水頭症のように、手術で治療可能な認知症も存在しています。またMCI(Mild Cognitive Impairment)と呼ばれる軽度認知機能障害が疑われる患者様には、新しい薬物治療の選択肢が出てまいりました。気になる症状があれば、いつでもご相談ください。

また当院は、頭痛治療にも力を入れています。頭痛は一般的な病気で、人口の約2~3人に1人が経験していると言われていますが、診療の中で正しい診断をすることが必ずしも容易ではない症候の一つです。頭痛には、直接命には関わらないものの症状が辛い頭痛や、診断治療が遅れることで命に関わる頭痛など様々です。市販の薬で我慢している方から、どこの病院で診てもらっても、なかなか治らない難治性の頭痛の方まで、適切な診断と、きめ細やかな内服・注射薬の選択を行ってまいります。一緒に生活の質を上げるお手伝いをさせてください。

主な疾患

脳神経外科
  • 一般頭部外傷(ケガ)
    慢性硬膜下血腫、急性硬膜下血腫など
  • 脳梗塞
  • 脳出血・くも膜下出血
  • 慢性頭痛(片頭痛など)
  • 認知症
  • 脳腫瘍
    (下垂体腺腫・髄膜種・転移性脳腫瘍など)
  • てんかん
  • 水頭症(シャント圧調整)
  • 頚椎症・腰椎症・脊髄損傷
  • スポーツ頭頚部外傷
脳脊髄疾患後遺症
  • 麻痺、痙縮
  • 装具の不具合
  • 失語
  • 嚥下障害
  • 脳卒中後うつ
  • 2次性てんかん
  • 高次脳機能障害
  • 外傷性脳損傷

医師紹介

Yukie Terada

FIELD

〇脳神経外科全般

特に脳血管障害のカテーテル治療、神経内視鏡治療
(低侵襲治療を心がけます)
頭痛、認知症、スポーツ頭頚部外傷、脊椎疾患

〇脳血管リハビリテーション全般

特に装具療法、嚥下障害、痙縮治療(ボトックス、バクロフェン髄注療法)、障害者手帳(肢体不自由)

HISTORY

2011年 高知大学医学部卒業
2013~2024 京都大学医学部附属病院、滋賀県立総合病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、武田病院、交野病院、静岡県立こども病院、北野病院、みどりヶ丘病院、西島病院脳神経外科

現在に至る

SOCIETIES

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中学会専門医
  • 日本リハビリテーション医学会専門医、他多数所有

専門外来

  • 頭痛外来       月曜午後(予約制)
  • 頸動脈外来      火曜午前(予約制)
  • 装具・ボトックス外来 金曜午前(予約制)
  • スポーツ頭頚部外傷外来 金曜午後(予約制)
  • 物忘れ外来      土曜午前(予約制)

外来医師担当表

  診療受付時間
午前 9:00~11:30 寺田 寺田
(頸動脈)
    寺田
(装具 ・ボトックス)
寺田
(物忘れ)
午後 13:00~16:00 寺田
(頭痛)
      寺田
(スポーツ頭頚部外傷外来)
 

※予約枠 午前 9:30 ~ 11:00 午後 13:00 ~ 15:00

MRIのご案内

当院でMRIが必要な患者様は、桜橋渡辺未来医療病院で最新のMRIを受けていただきます。桜橋渡辺未来医療病院では、3テスラのMRI装置(Ingenia Elition 3.0T/PHILIPS)を使用して検査を行っています。即日検査も可能ですが、移動手段については別途ご案内させていただきます。

脳ドック・スポーツ脳ドックのご案内

現在準備中です。

日本脳神経外科学会データベース研究事業への参加について
本院で脳神経外科治療を受けた患者さんへのお願い

当院は、「一般社団法人日本脳神経外科学会 データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」に協力しています。当院に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
なお解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究に自分のデータを登録・使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の寺田幸恵に退院後3ヶ月以内に、その旨お申し出くださいますようお願いいたします。
その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、日本脳神経外科学会 ホームページ(http://jns-official.jp/public/studyinfo)をご参照下さい。

研究の詳細内容はこちら
<お問い合わせ等の連絡先>
日本脳神経外科学会データベース事業事務局
一般社団法人日本脳神経外科学会
〒113-0033
東京都文京区本郷5-25-16 石川ビル4階

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